なんとか一段落。

気が付くと、帰国してから1ヶ月経ってしまいました。この間、実に様々なことがあったのですが、それは追々UPするとして(こればっかり)、ここ一両日でやっと落ち着いてきた感じです。文字通り、段ボールに埋もれて生活していますけれどね。


それにしても、日本はお休みが多いですね〜4年ぶりのGWを味わいながら、祝祭日が2週間近くもつながっていることに驚いてしまいます。アメリカでは11月のThanksgiving DayあたりからChristmasまでHoliday Seasonと呼ばれる世の中浮かれ気分の季節が続きますが、それ以外は3連休などほとんどなかったと記憶しています。祝日であっても、州や学区や会社によってお休みもマチマチであったりして、日本の国内一斉休暇(もちろん働いていらっしゃる方も多々ありますが)現象が珍しく思えてしまいました。


何はともあれ、お天気が続いたこの1週間余り、気分がよかったです。冬からいきなり夏がやってきたような気候はヒューストンを思い出してしまいましたが。というわけで、そろそろブログクロージングに向けて動き始めないとと、自分にハッパをかけるつもりで更新してみました。

帰国して一週間。

昨日は、航空便の荷物が届きました。段ボール10箱ほどですが、部屋の一角に茶色い壁ができました。帰ってくる家があったのは大変にありがたかったのですが、当然ながらもともとの家財があるため、アメリカからの荷物をすぐに収納することができません。まずは、渡米前の家の整理をしてスペースを確保していかないと。ひやぁ。4月下旬から5月にかけて、今回の10倍近くの船便が届くので、それまでには要らない物は出しきっておきたいですね。


帰国して感じたことを箇条書きにしてみると・・・

  • 話されている言葉が、全部分かって嬉しい!
  • 反面、TVなど聞き流すことができず、情報過多で頭が疲れる。
  • そのTV、雑学バラエティー(?)ばっかり目につく。ドラマが見たい。
  • コンビニやスーパーのお惣菜やお菓子が、とてつもなく美味。
  • ケーキや和菓子の甘さが抑え目で幸せ。
  • スーパーで肉の値段の高さに驚き、購入断念。
  • お米を研いだら、粒が小さくてビックリ。(アメリカ米は中粒米が多い)
  • コーラや炭酸を全然飲みたくない。ハンバーガーも欲しくない。
  • 肌のカサカサ&パリパリから解放されたらしい。娘のホッペもよくなった。
  • オムツは日本製のものの方がリーズナブルで性能もいいかも。オシリ拭きタオルはアメリカ製に軍配。
  • 町行く人が、皆オシャレでスリム。
  • 車の運転が、皆上手。
  • タバコの臭いが気になる。
  • 物を持つ機会、歩く機会が多く、すでに筋肉痛。
  • にもかかわらず、家の中で歩く距離が減ったせいか、体重1kg以上増えた。
  • ゴミの仕分けに悪戦苦闘中。
  • 外のトイレのドアが床まであるのが違和感。(音姫を使うのを忘れた)


通常の生活、というか、家族が増えての新しい日本での生活がちゃんと立ち上がって、落ち着くまで当分かかりそうですが、「○日までにアメリカに戻らなくては」などという期限がないので、気分的には楽です。はりきって、暴走しないよう、気をつけていきたいと思います。

無事、帰国しました。

先週末、家族3人、お陰様で怪我病気なく日本に帰国いたしました。昨日、わが家に戻り、久しぶりに日本の自分のベッドで休みました。


日記は追々書いていくこととして、まずはひと言。なんでこんなに寒いのかーーー!?!今は3月下旬ですよね?春ですよね?一時期はとても暖かい日本という話も聞いていたので、ダウンジャケットやオーバーは船便で送ってしまいましたよぉ(涙)。私のトランクには半袖やポロシャツが混じっていましたが全く出番なし。(だって、ヒューストンは初夏だったんです。ブツブツ)娘も、まさかのために買っておいたタイツデビューを日本で果たしました。というわけで、まずはウェザーショックの帰国となりました。


既述しましたが、アメリカ生活限定のつもりだったこのブログ、もうしばらく続けさせていただきます。引き続き、よろしくお願いいたします。

いよいよカウントダウン。

日本に帰ると決まってからは、「時間」にターボエンジンが付いたように、月日が加速度的に速く流れていきます。本当に毎日がいつも同じ24時間とは思えないほどのスピードです。一週間前の週末の出来事は1ヶ月くらい前のことのような感覚です。


日本は暖かくなったり寒くなったり大風が吹いたり、激しい気候の変動があるようですね。一体、どんな格好をして帰ったらいいのか迷います。ちなみに、最近のこちらでの服装は、半袖もしくはその上にカーディガン、くらいの軽装です。風邪を引かないように気をつけなくては。


これからなかなか忙しくなりそうなので、次回のブログアップは日本帰国後ということになりそうです。このブログはアメリカでの生活内容限定の予定でしたが、書き残した部分もあるので、帰国後も切りがいいところまで続けようと思います。もうすこしお付き合いください。

もういくつ寝ると・・・

昨晩は、夫の会社の方が送別会を企画してくださいました。"Steamboat House Texas SteakHouse"という、比較的新しめのステーキレストランでのディナー、ヒューストンでの〆のステーキ、といった気分で臨みました。夫は初物の「バイソンステーキ」を注文。「バイソン」とは、北米ではいわゆる「バッファロー」のことだそうです。角が大きく空に向かって生えている巨大牛という風貌の、あの動物です。ちょっともらいましたが、意外と淡白で、肉汁滴るビーフとは一線を画していました。美味しかったですよ。


英語が不得意な私は、なかなか夫の会社の方々とはスムーズに会話ができないのが最後まで歯がゆかったですが、公私ともに色々とお世話になり、テキサスについても学ぶ機会をご提供いただきました。本当にありがたかったです。


そして本日は、追い込みの家財仕分けをしました。珍しく外出せず、ひたすら「これは船、これは空、これは手持ち」と呪文のように唱えながらの引越準備です。そんな中、娘がおなかが空いたといっては叫び、転がって頭をぶつけては泣き、注目してとばかりにおもちゃを投げ飛ばし、シッチャカメッチャカな日でありました。

10ヶ月検診。

アメリカでは赤ん坊の「10ヶ月検診」というのはないのですが(日本も?)、主治医への帰国の挨拶と体調チェックを兼ねて小児科に行って来ました。娘は風邪を引いているでもなく、14時間のフライトも問題なしとのお墨付きをいただきました。子連れの長時間のフライトでは、いくつか新しいおもちゃを持って行くこと、ポータブルDVDなどがあればディズニーなどのお気に入りのプログラムを持って行くといいとアドバイスいただきました。が、わが家にポータブル DVDはありませんし、そもそもTVすらもほとんど見たことがない娘なので、残念ながらディズニープログラムは意味がなさそうです。(TVを見せていないのは、私が英語番組をよく理解できないためです。娘よ、すまぬ) 睡眠薬などについては、先生はおススメでないとのことでした。睡眠薬は子どもによってはかえって興奮させてしまうという話も聞きましたし、そもそも薬にはあまり頼りたくないので、処方箋はお願いしませんでした。先生、看護師さんにお世話になった挨拶をして、病院を後にしました。

 Our house is your house.

ご招待いただいたディナーは13日でしたが、帰宅が日をまたいだので、14日の日記にしたいと思います。昨夕7時過ぎに、P&Tさんご夫妻宅に伺いました。Pさんは他の友人たちにも声をかけてくださったそうですが、丁度Spring Break期間で学校がお休みということもあり旅行などに行くfamilyも多く、ご都合がついたのは他にA&Xさんご夫妻のみとのことでした。しかし残念なことに、Aさんご夫君のXさんが当日インフルエンザにかかってしまったそうで、集まったのは大人5人+娘となりました。この3年間お世話になったPさん、Tさん、Aさんですが、いつも大勢の中で会っていたので、じっくりお話しすることはなかなかありませんでした。そういった意味で、今回はゆっくり心おきなく歓談することができ本当によかったです。


最近、学校で"Floral arrangement"の資格取得コースに通っているPさん。屋内には、前にもまして見事な生花が飾ってありました。そして、我々にもオルゴール箱のような箱に生けられたアレンジメントをくださいました。花の中にカラーコピーされたカナダのパスポートが挟まっており、その中には私たちの名前と"From Houston To Tokyo"の文字が。(彼らはカナダ人市民権を得ているベネズエラ人です) ステキな演出に感動し、「そうか、日本に帰るのか」という実感が少し湧きました。ホンジュラス人であるAさんは、ホンジュラス産の置物(動物をかたどった歴史的なデザインみたい)数点と、ホンジュラス紹介DVDをくださいました。私にとってはベネズエラ以上に未知の国、ホンジュラス。日本に帰ったらゆっくりDVDを視聴してみたいです。そういえば、ホンジュラスでは日本のサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」が相当に有名なんだそうな。「彼らはスペイン語は喋れないけれど、音楽はいいわ!」とAさん談。


クラッカー、バケットとチーズと飲み物の前菜から、メインメニューの豚とパインアップルの煮込み、野菜の付け合せ、ウェディングケーキのような2段!のドルセ・デ・レチェ(中南米でメジャーなミルクキャラメル)を挟んだスポンジケーキと、私も大好物のブランデーたっぷりのプディング。どれもどれも美味しくて、何度もおかわりしたいところでしたが、時折折りたたみ式のクリブの中から叫ぶ娘の相手をしていたら、だんだんとお腹もたまってきてしまいました(苦笑)。Aさんにすすめられて、娘も初ケーキを味わってみました。満足げに3口ほど食べていました。


いつもながら、洗練されたディナーをご用意くださるPさん。私は「カリスマ主婦」と思っていましたが、最近になって、彼女がカナダでインテリアやパーティーのデコレーション・アレンジ・デザイン会社を設立していたことを知りました!!!彼女はプロだったのです!ヒューストンに来る際にお店は畳んだそうですが、今夏にも取得できるというFloral arrangementの資格があれば「鬼に金棒」、世界のどこででも活躍できるのだと思います!Pさんは大変に日本に興味を持っており(特に桜にご執心)、具体的に来春にも日本を訪問したいと話してくれました。是非是非、日本の桜や庭や本場のお寿司などを堪能してもらいたいです。ディナーの御礼で私がPさんにお渡しした本は以下の本です。日本列島を網羅したガイド&写真集で、文章はすべて英語。文化芸能の説明もあり、喜んでいただけました。

JAPAN:a pictorial portrait

JAPAN:a pictorial portrait

気が付くと時計は12時を回っており、クリブの中で娘は熟睡、本当にあっという間に時間が過ぎていきました。名残惜しく、でも、これが今生の別れではないですから、また会いましょうという約束のもとに、お宅を後にしました。Pさんご夫妻や、Aさんご夫妻から学んだことは沢山あります。言葉が拙くても思いは通じるというのを実感したのも彼らの存在あってのことでした。"Our house is your house."とは、彼らから幾度となく言ってもらったフレーズです。友人は、本当に宝物だと思った一夜でした。

車とのお付き合い。

朝、リース車であったスバル「フォレスター」をディーラーに返却しに行きました。アメリカで2世代のフォレスターを乗ったのですが、車は視認性がよく小回りがきき、ディーラーも対応がよく、すっかりファンになりました。我が家にもう1台あった車は、先月末に中古店に売りました。車種は、昨今話題になっているトヨタ社「カムリ」。2002年版という古い型なのでリコールは対象外でした。知人が5年乗ったものを購入してさらに3年、計8年走ったこのカムリ。10万マイル(16万キロ)に届かんとする走行距離で、日本では引き取り手に苦労しそうですが、こちらではUsed carとして立派に値が付きました。中古市場が活気を呈しているアメリカらしいです。トヨタ問題がクローズアップされている時だったので買い叩かれると予測したのですが、「リコールされた車は修理すれば問題ない」と売りに行った夫は言われたそうで、うちの車はむしろ定期点検に出していることが評価され、相場よりも高値で引き取ってもらいました。アメリカの一般市民にとっては、マスコミで叩かれているほど、トヨタ買い控えはあまりないようです。根底には「完全な車などない」という発想があるらしく、まさしくごもっとも!ですね。消費大国のアメリカですが、こと車に関しては所有者を替えて長く現役を続けるのが普通なようです。いいことだなと思います。


というわけで、帰国までの期間、レンタカーをすることになったのですが、ネットで「日本車」を予約希望していたものの叶わず(駐車場にSUVの日本車は見当らなかったですねぇ)、フォード「エスケープ」となりました。ヒューストンを発つ私たちにふさわしい名前の車ですが、フォードと言えば芳しくない思い出があります。アメリカに来た当初、レンタカーでフォード「500」と「トーラス」に乗っていたのですが(希望の日本車がなくてしぶしぶ)、これがかなり曲者の車たちで、私にとっては相当に運転しずらかったのです。視認性はよくない、ハンドルが大きくて重く、かつ遊びが多すぎてコーナリングが難しい。ブレーキも鈍い。運転席でどうやっても座席に沈んでしまうのは私の身長が低いからかもしれませんが、こんなに乗る人を車が選んでいいの?という感じ。車内やオーディオの装備が妙に豪華なのがかえってマイナス点。おまけにカーナビは嘘を教えてくれるし(これは車のせいではありませんが)。その後、日本車に乗り換えた時は、なんと運転しやすいのかと感動しました。アメリカで日本車が売れるわけ、というかアメリカ車が売れない理由が分かったような気がしたものです。


さて、運転するまで不安ドキドキだった今回の「エスケープ」は、前の2台と違い4WDのSUVとあって車高も高く、運転も比較的しやすかったのでまずまず。夫的には不満があるようですが。ヒューストン生活最後を、このエスケープと過ごしていきます。

長〜い1日。

今日は朝から晩までフル回転の1日でした。さすがに疲れも翌日以降に持越しです。午前中はディーラーに車を返却に行き、そこからタクシーでヒューストン国際空港のレンタル会社へ。新しく車をレンタルして、試運転しながらランチ&買物をしつつ一旦帰宅。一服してから、今度はモールに買出しに出かけました。夜は友人がディナーに招待してくださり、結局帰宅したのは日を跨いだ2時前でした。

こんな時にミステリー。

忙しい忙しい、と言いながら、先週は夜中まで本を読んでしまいました。それもご法度のミステリー(苦笑)。今読んだら睡眠時間が短くなる、体がきつくなると分かっていながら止められず。学生時代、試験前になるとにわかにマンガや本に走ってしまっていた現実逃避癖は、いまだ健在です。


読んだ本は、1月に夫が日本出張の際に買い求めてきたものなので、比較的新しいもの。中山七里氏「さよならドビュッシー」と歌野晶午氏「女王様と私」の2冊です。前者は「第8回このミステリーがすごい!」大賞受賞作、後者は「2004年版このミステリーがすごい!」で1位をとった「葉桜の季節に君を想うということ」の作者の作品です。いずれもグイグイと読ませる筆力と展開でした。伏線の張り方や物語の結末はさておき、それぞれ自分とは無縁のピアニストの世界とオタクの世界を描いていたので、へぇ〜と単純に興味深かったです。「ドビュッシー」を読んだ後は、ショパンも聴きたくなります。「女王様」を読んだ後は、今の秋葉原が気になります。どちらの作品も、好き嫌いは人によってハッキリと分かれるかもしれません。そういった意味では読者を選ぶ作品たちかも。私自身は、「ミステリーはこうあるべき」など語る資格も必要もないので、それなりに楽しめました。

さよならドビュッシー

さよならドビュッシー

ショパンといえば、今年は生誕200年だそうですね。以前読んでハマッた平野啓一郎氏「葬送」とタイアップしたショパンのCDが発売されたとか。ライナーノーツも平野氏自らが書き、本の掲載ページとリンクしているそうで、そちらも気になります。あ、こちらはミステリーではないですね。

葬送 平野啓一郎が選ぶ”ショパンの真骨頂”

葬送 平野啓一郎が選ぶ”ショパンの真骨頂”