Our house is your house.

ご招待いただいたディナーは13日でしたが、帰宅が日をまたいだので、14日の日記にしたいと思います。昨夕7時過ぎに、P&Tさんご夫妻宅に伺いました。Pさんは他の友人たちにも声をかけてくださったそうですが、丁度Spring Break期間で学校がお休みということもあり旅行などに行くfamilyも多く、ご都合がついたのは他にA&Xさんご夫妻のみとのことでした。しかし残念なことに、Aさんご夫君のXさんが当日インフルエンザにかかってしまったそうで、集まったのは大人5人+娘となりました。この3年間お世話になったPさん、Tさん、Aさんですが、いつも大勢の中で会っていたので、じっくりお話しすることはなかなかありませんでした。そういった意味で、今回はゆっくり心おきなく歓談することができ本当によかったです。


最近、学校で"Floral arrangement"の資格取得コースに通っているPさん。屋内には、前にもまして見事な生花が飾ってありました。そして、我々にもオルゴール箱のような箱に生けられたアレンジメントをくださいました。花の中にカラーコピーされたカナダのパスポートが挟まっており、その中には私たちの名前と"From Houston To Tokyo"の文字が。(彼らはカナダ人市民権を得ているベネズエラ人です) ステキな演出に感動し、「そうか、日本に帰るのか」という実感が少し湧きました。ホンジュラス人であるAさんは、ホンジュラス産の置物(動物をかたどった歴史的なデザインみたい)数点と、ホンジュラス紹介DVDをくださいました。私にとってはベネズエラ以上に未知の国、ホンジュラス。日本に帰ったらゆっくりDVDを視聴してみたいです。そういえば、ホンジュラスでは日本のサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」が相当に有名なんだそうな。「彼らはスペイン語は喋れないけれど、音楽はいいわ!」とAさん談。


クラッカー、バケットとチーズと飲み物の前菜から、メインメニューの豚とパインアップルの煮込み、野菜の付け合せ、ウェディングケーキのような2段!のドルセ・デ・レチェ(中南米でメジャーなミルクキャラメル)を挟んだスポンジケーキと、私も大好物のブランデーたっぷりのプディング。どれもどれも美味しくて、何度もおかわりしたいところでしたが、時折折りたたみ式のクリブの中から叫ぶ娘の相手をしていたら、だんだんとお腹もたまってきてしまいました(苦笑)。Aさんにすすめられて、娘も初ケーキを味わってみました。満足げに3口ほど食べていました。


いつもながら、洗練されたディナーをご用意くださるPさん。私は「カリスマ主婦」と思っていましたが、最近になって、彼女がカナダでインテリアやパーティーのデコレーション・アレンジ・デザイン会社を設立していたことを知りました!!!彼女はプロだったのです!ヒューストンに来る際にお店は畳んだそうですが、今夏にも取得できるというFloral arrangementの資格があれば「鬼に金棒」、世界のどこででも活躍できるのだと思います!Pさんは大変に日本に興味を持っており(特に桜にご執心)、具体的に来春にも日本を訪問したいと話してくれました。是非是非、日本の桜や庭や本場のお寿司などを堪能してもらいたいです。ディナーの御礼で私がPさんにお渡しした本は以下の本です。日本列島を網羅したガイド&写真集で、文章はすべて英語。文化芸能の説明もあり、喜んでいただけました。

JAPAN:a pictorial portrait

JAPAN:a pictorial portrait

気が付くと時計は12時を回っており、クリブの中で娘は熟睡、本当にあっという間に時間が過ぎていきました。名残惜しく、でも、これが今生の別れではないですから、また会いましょうという約束のもとに、お宅を後にしました。Pさんご夫妻や、Aさんご夫妻から学んだことは沢山あります。言葉が拙くても思いは通じるというのを実感したのも彼らの存在あってのことでした。"Our house is your house."とは、彼らから幾度となく言ってもらったフレーズです。友人は、本当に宝物だと思った一夜でした。