車とのお付き合い。

朝、リース車であったスバル「フォレスター」をディーラーに返却しに行きました。アメリカで2世代のフォレスターを乗ったのですが、車は視認性がよく小回りがきき、ディーラーも対応がよく、すっかりファンになりました。我が家にもう1台あった車は、先月末に中古店に売りました。車種は、昨今話題になっているトヨタ社「カムリ」。2002年版という古い型なのでリコールは対象外でした。知人が5年乗ったものを購入してさらに3年、計8年走ったこのカムリ。10万マイル(16万キロ)に届かんとする走行距離で、日本では引き取り手に苦労しそうですが、こちらではUsed carとして立派に値が付きました。中古市場が活気を呈しているアメリカらしいです。トヨタ問題がクローズアップされている時だったので買い叩かれると予測したのですが、「リコールされた車は修理すれば問題ない」と売りに行った夫は言われたそうで、うちの車はむしろ定期点検に出していることが評価され、相場よりも高値で引き取ってもらいました。アメリカの一般市民にとっては、マスコミで叩かれているほど、トヨタ買い控えはあまりないようです。根底には「完全な車などない」という発想があるらしく、まさしくごもっとも!ですね。消費大国のアメリカですが、こと車に関しては所有者を替えて長く現役を続けるのが普通なようです。いいことだなと思います。


というわけで、帰国までの期間、レンタカーをすることになったのですが、ネットで「日本車」を予約希望していたものの叶わず(駐車場にSUVの日本車は見当らなかったですねぇ)、フォード「エスケープ」となりました。ヒューストンを発つ私たちにふさわしい名前の車ですが、フォードと言えば芳しくない思い出があります。アメリカに来た当初、レンタカーでフォード「500」と「トーラス」に乗っていたのですが(希望の日本車がなくてしぶしぶ)、これがかなり曲者の車たちで、私にとっては相当に運転しずらかったのです。視認性はよくない、ハンドルが大きくて重く、かつ遊びが多すぎてコーナリングが難しい。ブレーキも鈍い。運転席でどうやっても座席に沈んでしまうのは私の身長が低いからかもしれませんが、こんなに乗る人を車が選んでいいの?という感じ。車内やオーディオの装備が妙に豪華なのがかえってマイナス点。おまけにカーナビは嘘を教えてくれるし(これは車のせいではありませんが)。その後、日本車に乗り換えた時は、なんと運転しやすいのかと感動しました。アメリカで日本車が売れるわけ、というかアメリカ車が売れない理由が分かったような気がしたものです。


さて、運転するまで不安ドキドキだった今回の「エスケープ」は、前の2台と違い4WDのSUVとあって車高も高く、運転も比較的しやすかったのでまずまず。夫的には不満があるようですが。ヒューストン生活最後を、このエスケープと過ごしていきます。