こんな時にミステリー。

忙しい忙しい、と言いながら、先週は夜中まで本を読んでしまいました。それもご法度のミステリー(苦笑)。今読んだら睡眠時間が短くなる、体がきつくなると分かっていながら止められず。学生時代、試験前になるとにわかにマンガや本に走ってしまっていた現実逃避癖は、いまだ健在です。


読んだ本は、1月に夫が日本出張の際に買い求めてきたものなので、比較的新しいもの。中山七里氏「さよならドビュッシー」と歌野晶午氏「女王様と私」の2冊です。前者は「第8回このミステリーがすごい!」大賞受賞作、後者は「2004年版このミステリーがすごい!」で1位をとった「葉桜の季節に君を想うということ」の作者の作品です。いずれもグイグイと読ませる筆力と展開でした。伏線の張り方や物語の結末はさておき、それぞれ自分とは無縁のピアニストの世界とオタクの世界を描いていたので、へぇ〜と単純に興味深かったです。「ドビュッシー」を読んだ後は、ショパンも聴きたくなります。「女王様」を読んだ後は、今の秋葉原が気になります。どちらの作品も、好き嫌いは人によってハッキリと分かれるかもしれません。そういった意味では読者を選ぶ作品たちかも。私自身は、「ミステリーはこうあるべき」など語る資格も必要もないので、それなりに楽しめました。

さよならドビュッシー

さよならドビュッシー

ショパンといえば、今年は生誕200年だそうですね。以前読んでハマッた平野啓一郎氏「葬送」とタイアップしたショパンのCDが発売されたとか。ライナーノーツも平野氏自らが書き、本の掲載ページとリンクしているそうで、そちらも気になります。あ、こちらはミステリーではないですね。

葬送 平野啓一郎が選ぶ”ショパンの真骨頂”

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