ハンバーガー道。

ご無沙汰しております。このブログ、週1どころかマンスリーブログ(もはやブログとは言えない)になってしまっております。書き残したいネタは、頭の中で色々と湧いているんですが、どうもPCにガッツリ向かう時間がとれない毎日です。日常生活は元気に送っております。


さてさて、帰国した頃の話ですが、「テキサスバーガー」なる商品がマクドナルドから発売されていました。再発売だったそうで、テキサス帰りとしては心惹かれたのですけれど、当時は普通の日本食に飢えていたので、「ハンバーガーちょっとねぇ」と後回し。そうこうするうちに店頭から消えてしまいました。チャレンジしておくんだった!とちょっぴり後悔しました。食べたという弟に、後日感想を聞くと、「BBQソースがかかって、コッテリと相当にボリュームがあった」そうな。う〜む。本場テキサスのハンバーガーは、ボリュームはあるけれど、決してしつこくはないんだけどな。たしかに、テキサスにはBBQ街道があるくらいBBQは日常の食べ物で、テキサンはハンバーガー大好きですけれど、ハンバーガーにBBQソースをかけるのはスタンダードではない気がします。


アメリカ生活3年で一番食べたのはハンバーガーです。1年目後半からは、ほとんど毎週末食べていたのではないでしょうか。「週1ハンバーガー生活」は、不思議と飽きなかったですね。それどころか、食べ終わった直後も、「また来週来よう」という気になりました。BBQやステーキだとこうはいきません。よく食べたハンバーガーは、どれも野菜がたくさん入っていてヘルシーでした。最低でも、レタス数枚とトマトのスライスが2枚くらいはさんであったと思います。あとは薄くマスタードとマヨネーズがひいてあるだけで、ケチャップやその他のソースはセルフサービスでトッピングするのが普通でした。私たちはマスタードとマヨネーズだけというのがお気に入りでした。肉のうまみと野菜の歯ごたえをストレートに感じることができるからです。


特にお気に入りだったハンバーガー屋さん情報を載せておきます。コストパフォーマンス&味のバランスで夫婦そろってNo1に推したのは、「Wunsche Bros. Cafe」のWunsche Burger。 Old Town Springというヒューストン郊外唯一(?)の観光地にある老舗レストランのハンバーガーです。以前、日本からの友人をこの町にご案内したのですが、その時はこの店を知らなくて紹介することができませんでした。ゴメンナサイ!ここのハンバーガーは、ハンバーガーの基本要素がすべて揃っている王道スタイルでした。それは、「パテがジューシーで肉厚」・「パンがふっくら」・「野菜満点」・「(おそらく自家製)マヨネーズが控えめで上品な味」・「ラッピングしてあり片手で食べられ、噛み付いてもパテと野菜が崩れにくい」といったポイントです。ヒューストンのハンバーガーランキングで1位をとったことがあるというのも納得です。



続いて、「Pappa's Burger」。ここは隣接したヒューストンでも一二を争う高級ステーキハウス「Pappa's Bros. Steakhouse」の姉妹店で、新鮮なお肉がそのままハンバーガーになるわけですから、美味しくないわけがありません。平日昼食時にはビジネスマンで広い店内が満席になり、日本人の方もちらほらお見かけするお店です。ここのハンバーガーの味は、あとは個人の好みの問題なのですが、ちょっと塩コショウがキツイかな、という点でNo.1にはなりませんでした。薄味好きなもので。あと、パテが平べったく大きくてジューシーなので、ちょっと食べづらいかも。もちろんナイフがついてくるので、切り分ければ問題ないです。


Pappas Burger


「Five Guys」と「Cheeburger Cheeburger」は、ともにテキサス生まれではないチェーン店です。前者はバージニア州、後者はフロリダ州発祥です。「Five Guys」はメニューが実にシンプルで、ハンバーガーもチーズとベーコンを組み合わせた4種類(ほかミニサイズあり)しかなく、ほか4種類のドッグ・サンドウィッチと、サイドメニューはポテトだけ。面白いのは、なぜか殻付き落花生が入口に置いてあって食べ放題なこと。反対に「Cheeburger Cheeburger」は選択肢が多いです。肉の焼き加減からトッピング野菜・ソースまですべてチョイスできます。サイドメニューもポテトやオニオンリングから、サラダやプラッター、378,000以上(!)の組み合わせがあるというシェイクまで多種彩々。どちらも、チェーン店ならではの味とスタイルの安定感があります。どちからでも、日本に上陸してくれないかなぁ。


Welcome to Five Guys
Cheeburger Cheeburger


「Fuddruckers」は、テキサス生まれのチェーン店。オーダーしてから好みに肉を焼いてくれるのは他のお店と同様。パンも店内の工房で作っている様子。以前は無料でクッキーもついたんですけれど、今は有料になっちゃったのかな。肉が焼けると名前が呼ばれて、野菜とソース類はお客が自らトッピングしていきます。これがなかなか難しい!積むのはやはりプロがセオリー通りにやってくれるのが一番食べやすいのだと思います。


World’s Greatest Hamburgers® | Fuddruckers®


最後に、「WHATABURGER」。このお店はランキング外。あまりにもお世話になって、ヒューストンの想い出はこの店ぬきには語れません。5ドルでレギュラーハンバーガーとLサイズポテトとLサイズドリンク(日本だったら超Lサイズ。しかもアメリカはレフィル自由)というのは何とも魅力的でした。そして、何より味がいい!塩がとても控えめなのです。最初はポテトが物足りないように思いましたが、食べ続けるのに濃い味はいらないのです。来店の度に、レタスやトマトやマスタードの量が違ったりするんですが、それも愛嬌。揚げたてのポテトに、さっぱり野菜とピリっとマスタードがパテにフィットしている日は、本当に幸せな気分になったものです。娘の外食デビューもこのお店。店員さんとはいつも会話し、私のおなかにいる時から娘の成長を一緒に見守ってくれました。お客さんとも顔なじみとなりました。この店で、テキサスを味わいました。


http://www.whataburger.com/


アメリカのハンバーガーは、総じてパテが肉オンリーで、本当に肉々しかったです。以前、アメリカ人に「日本のハンバーガーの肉には玉ねぎなどが入っている」と話したら、「それは、アメリカではミートローフと呼ぶんだ」と言われました。なるほど。最初はかたくて、ギシギシ歯ごたえありすぎのように思っていたアメリカのハンバーガーも、慣れてくるとこちらの方が美味しく思えてくるから不思議です。一時帰国時に日本資本のチェーン店でハンバーガーを食べると、肉が柔らかすぎて、すべてつくねのように感じて、物足りなさを味わったものでした。アメリカで、ハンバーガーの奥深さを発見した気がします。もうしばらくしたら、日本でアメリカなハンバーガーを食べられるお店を探していきたいものです。




写真は、左上から右下にかけて、Wunsche Burger・Pappa's Burger・Five Guys・Cheeburger Cheeburger・Fuddruckers・WHATABURGERです。