コールスローで思うこと。

出来上がりのコールスロー。

9月に入って、急に涼しくなってきたヒューストンです。朝晩はサラッとひんやり。とはいっても、摂氏30度を下回るといった程度で、まだまだ半袖1枚で過ごせます。


先日コールスローを作りました(写真)。"coleslaw"はオランダ語の"kool"(キャベツ)+"sla"(サラダ)が語源とも聞きましたが、現在ではアメリカ料理の定番メニューという気がします。、特にBBQレストランやサンドウィッチ屋、アメリカ家庭料理の店では、必ずといっていいほど付け合わせとして出てきます。味はお店によって違い、シャキシャキ系・シットリ系・スッパイ系・マイルド系など様々。材料も、キャベツのほかにニンジンやタマネギ、セロリなども加えられ個性豊かです。変り種では、アメリカ人のご家庭で「マルちゃん」の即席麺を砕いたものが入ったコールスローをご馳走になりました。あのフライ麺にはほどよく味もついていますし、食感がよくておかわりをした覚えがあります。ちなみに、「マルちゃん」はこちらのスーパーで簡単に手に入ります。


外で味わうと、自宅でも作りたくなるもの。キャベツが余っている時など、しばしば我が家の食卓にもコールスローがのります。そして、ひたすらキャベツの千切りをしていると、いつも三つのことを思い出します。


一つ目は、幼少時代に食べたケンタッキー・フライドチキンのコールスロー。今思えば、あれが私のコールスローとの出会いだったかも。しっとりしていてクリーミー。最初はキャベツと知らなかったですが、「これはなんとも美味しいものだ」とインプットされました。今でも時々食べたくなる味ですね。
二つ目は、高校か中学時代の食物検定。学校で「食物検定4級」を受験させられたのですが、その実技試験が「30秒間できゅうりの2mm幅輪切りを50枚以上」で合格だったと記憶しています。自宅で練習はしたものの、嫌な予感が的中し(悪い予感はよく当たる)、当日は40数枚しか切れませんでした。その後、追試をしたのか、検定に合格したのか全く記憶にないのですが、輪切りや千切りが一つのトラウマとなった出来事でした。
三つ目は、料理研究家栗原はるみさん。彼女の著作の中に、千切りが大好きで生のかぼちゃも千切りにしてしまう、とあって驚きました。彼女みたいな人が料理研究家になるべくしてなった人なんだなあとか、とんかつ屋さんのキャベツ千切りの仕事をしたら楽しいのだろうなとか、フードプロセッサー要らずだなとか、勝手に想像していしまいます。


さて、本題のコールスローですが、塩もみして水切りした千切りキャベツに加える砂糖・塩・米酢・マヨネーズの分量を試行錯誤しながら、まだ「これだ!」という味には到達していません。次回は米酢をホワイトビネガーにするか、マヨネーズのメーカを変えてみるか、トライしてみようと思います。