デミグラスソースへの遠い道のり。

残ったデミグラスソース

先日、日本のドラマを一気見したことを書きました。(参照:2009/3/30 日米ドラマの違い。)その後日談です。「流星の絆」は、原作を読んだりドラマをご覧になった方はお分かりと思いますが、読後・視聴後、無性に「ハヤシライス」を食べたくなります。私はもともと「ハヤシライス」好きなので、いてもたってもいられなくなりました。しかし、この地で「ハヤシライス」にありつくのは至難の業なのです。なぜなら、必須のデミグラス・ソースが入手困難だから。


日本では「ハインツ」の缶詰デミグラス・ソースを使っていました。しかし!ハインツの本拠地アメリカでは、デミグラスソース缶は売っていないのです!!!少なくとも、近所のスーパーで発見することはできませんでした。複数の店員さんに聞いても、「デミグラス?グレービーじゃなくて?」「聞いたことない」「それはどんなもの?」という回答が返ってくるばかり。ハインツ社に限らず、"demiglace sauce"なるものには、今に至るまで出会えてません。アメリカでは"demiglace sauce"は使わないみたいです。


ないなら作るしかないわけで、「流星の絆」ドラマサイトに載っていたデミグラスソースのレシピをもとに、某日、食い意地の張っているヒマジン夫婦で5時間かけてつくることにしました。日本にいたら絶対にやらないですよ。究極の暇つぶしです。材料を買い揃え、気合を入れて作り始めました。ぶつ切りにした牛筋肉を炒め赤ワインでフランベし、同じく炒めたザク切り野菜類とともに鍋に投入。ブーケガルニ、香辛料などとともに煮込みます。別鍋で作ったブラウンルーをさらに鍋に加え、灰汁とりし、ソースや醤油を加えながら5時間。途中、かなりいい加減に対応しましたが、最後にザルでこしてみると、おー、これは確かにデミグラスソースだ、というものが出来ました。ハヤシライスは、フライパンに炒めたタマネギと薄切り牛肉に、その出来立てのデミグラスソースを加えて完成。


やはり自分で作ったデミグラスソースへは愛着があり、味も深いような気がしてしまいます。実際かなり薄味だったとは思うのですが、コクはあったと2人で自画自賛してしまいました(おめでたい)。まるまる一瓶分余ったデミグラスソースは、次の料理を作るまで冷蔵庫に保管しておきます。しかし、疲れました〜