2度目のサンクスギビング・ターキー。

今年もやってまいりました、感謝祭。日本でいう元旦のような1日なので、どこもお店は閉まり、意外とすることがないのが感謝祭。料理がなければ、相当に時間をもてあましてしまうと思います。今年は、体調如何でターキーにチャレンジするかどうか迷っていましたが、夫の全面的な協力のもと、無事に焼き上げることができました。今年のテーマは「和風七面鳥」。昨年、市販のシーズニングでスタッフィングを作り、アメリカンなレシピでターキーと格闘しましたが、一食はいいんですけれど、その後しばらくご遠慮したくなるような強い味でして、今年は工夫が必要だなと思っていたのでした。いえ、決して不味いわけではないんですよ。でも、何度も続けて食べられないというか。この感覚、分かります?



今年も最初から失敗がありました。昨年はスーパーの無料券にのせられて、17ポンド(7.7Kg)という、通常10人以上の家庭を対象とした七面鳥を手に入れてしまいました。今年は小ぶりの、8ポンド(3.6Kg)くらいをゲットするぞと意気込んでいたのにもかかわらず、叶いませんでした。トホホ。アメリカ家庭の冷蔵庫・冷凍庫はいくら大きいとはいえ、七面鳥がその一段を制圧し、長期間鎮座ましますとなかなか困るもの。というわけで、スペースを確保した直後、感謝祭の5日ほど前にスーパーに買いに行ったのです。これが失敗!ないんですよ、小ぶりのターキーが!!!どうも、小さめのターキーから売れてゆくらしいです。このアメリカでも。スーパーで売れ残っているのは10ポンドクラスの大ぶりターキーばかり。その中を探しに探し、何とか11ポンド弱(5kg)のブツを見つけました。これでも十分に大きいです。


料理自体はうまくいきました。というか、時間さえ守れば誰でもうまく焼けるのが、アメリカのターキーの凄さです。まずは、冷凍庫から1日前に出して自然解凍したターキーのお腹から肝や心臓やらの入った袋を取り出し(業者さんがちゃんと下準備してくれてます)、お腹の中と外を水洗いしします。今年のスタッフィングは、ズバリ「白米」。前日に炊いておいたご飯のおよそ1合分ほどを、醤油・山椒・かつおぶしでざっとあえてみました。ターキーのお腹はレモンを刷り込んで臭い消し。(ほとんど、臭いはしないですけど)奥に、リーク(西洋葱)のぶつ切りを入れて、白米スタッフィングをスプーンで詰めました。羽・両足をタコ糸で縛り、スタッフィングが出ないように専用針でくくります。ローストパンに1カップ以上の水を入れ、リークの残りを並べ、その上にターキーをドンと載せます。ターキー表面には、山椒・バター・オリーブオイルをぬりぬりし、準備完了。ここまでの所要時間はおよそ30分。2人がかりならあっという間です。


その後は、オーブンでひたすら焼きます。最初の30分は華氏500度(摂氏260度)、その後は350度(175度)まで落として、トータル3時間30分ローストし続けました。30分おきに溜まった汁を表皮にかけたり、バターを塗ったり、焼き色が付けばアルミホイルをかけたりします。昨年のターキーは、出来上がりを知らせる赤いボタンが埋め込まれていたのですが、今年のはなし。骨を避けて温度計を刺して、180度(82度)が出来上がりの目安となります。


今年は付け合せも、思いっきり自己流。ジャガイモは定番のマッシュポテトにせず、ゆでたものをロースト。こちらのジャガイモは煮崩れしないので、あえて潰すのはもったいないと思っています。あとはアスパラのキャセロール、コーンポタージュなど。できた煮汁は醤油とわさびをあえてグレービーソースの替わりに。オリーブオイルともバターともわさびは合いましたね。山椒と葱とレモン風味のターキーは、かなり日本人好みの味だと思います。しつこくないのがいい。スタッフィングは中華ちまき風になりました。ターキー内部はそう温度が上がらないので、予めお米は炊いておかないとダメだと思います。和風でアッサリとした味に仕上がり、当初の目的を達成でき満足したものの、我々には再び大量のターキーが残ったのでした。どうするだ・・・