引越しの見積り。

先日、引越し屋さんに荷物の見積りをしていただき、引越しの段取りを伺いました。行きとは違う日系の引越し屋さんです。家の中のものを細かくチェックし、あっという間に家財の容量がはじき出されました。さすがプロ!こちらで大きな家具などは購入していないので、会社規定の容量にはまだ余裕がありそうです。


海外への引越しは国内の引越しと大分手順が異なります。私たちがしなければならないことは、「仕分け」作業。ヒューストンからだと、航空便はおよそ一週間から10日前後、船便は40日から50日を見込まなくてはならないので、どの品を早く届くようにするか、家財の優先順位を決めなくてはいけません。航空便は重量、船便は容量で量りますが、会社規定に基いて調整しつつ、最優先の品を選んで航空便とし、残りを船便とするのが普通かと思います。業者さんによれば、日本での受け取り都合を考慮して、最近は船便を2回に分ける場合が多いそうで、私たちもそれをお願いすることにしました。引越し日は、第一船便が3月初旬、第二船便&航空便は3月半ば過ぎと決まりました。というわけで、(1)自分が手荷物で運ぶもの(2)航空便のもの(3)第一船便のもの(4)第二船便のもの、という4種類の仕分けをすることになりました。


また、海外引越しの場合、陸路・空路・海路に耐え得る荷造りが必須で、さらに通関手続きがあるので、梱包はすべてプロの方にお願いすることになりました。行きもそうでしたが、段ボールごとに梱包明細書が付き、それぞれに保険がかけられます。保険のかけかたは、実際の価値ももちろんですが、金銭には換えがたい「想い出料」を加味するべきとのお話でした。荷物は、我々が日本に帰国して成田で申告書を提出してから通関となるそうです。成田で申告を忘れると面倒なことになると注意を受けました。


日本への輸入が規制されているものは、常識の範囲では想像できたのですが、今回初めて知ったのはビデオ・DVDなどの映像品目について。日本製のものは問題ないのですが、こちらで購入した映画などの映像品物はすべてのリストアップが必要なのだそうです。関税法69条(ポルノ、わいせつ物関連)に抵触していないかを証明するためで、同じ作品でも映画などは日本と海外の規定が異なるので注意が必要だそうです。あと、刀剣類。わが家には中東の飾り物で小さな額に入った刀剣があるのですが、税関で引っかかる可能性があるとのこと。キッチンの包丁類と一緒に梱包することになりました。日本→アメリカでは何の問題もなかったものが、帰りは気をつけなくてはいけない場合が存在するのですね。いろいろと勉強になりました。


引越し見積りに来ていただいて、漠然とした引越しへの不安が解消して、少々ホッとしました。あとは作業をするのみです。これがなかなか難しいのですが。。。