今年はローストビーフ。

11月も下旬というのに、日中は長袖1枚でOKという暖かさのヒューストン。そして、今年もやってまいりました、Thanksgiving Day。早いもので、アメリカで迎える3回目の感謝祭です。これまでの2回は七面鳥と格闘しましたが、今年は早くから「牛で行こう」と決めていました。ターキーは味に癖があり飽きるので、残るとなかなか消費しずらいという経験値から。(実は昨年のターキーの残りが、いまだ冷凍庫の奥に眠っていることを私は知っている。。。)その点、ビーフは料理するにしても使い勝手がいいので、Thanksgivingの趣旨からは逸脱するかもしれませんが、ローストビーフに挑戦することにしました。


料理指南書によれば、ローストビーフは肉選びであらかた勝負が決まるとのこと。そういえば、一昨年のクリスマスに作ったローストビーフは、小ぶりでお安めの肉を選んだせいか、切ってみると真ん中に脂身があって、「イマ三」くらいの出来でした。今年はお店で一番(とはいわないまでも)お高い肉を買ってしまおう!年に一度だ!と、先週末、意気込んでスーパーに行ったのでした。結果、4.1ポンド(1.8kg強)で6ドルの肉塊をゲット。安!6ドルといえば、円高の昨今なら600円以下。でも、これが売り場でザッと探した、一番大きさが手ごろで、一番美味しそうで、一番高価なかたまり肉だったのです!恐るべし、アメリカの肉市場。Thanksgiving Saleだったので元値は20ドルでしたが、それでも仰天のお値段です。やはりこの時期、ビーフの人気はイマイチなんでしょうか。


そして本番の今日、午前中に焼いてしまおうと思っていたものの、昨日冷凍庫から冷蔵庫にうつした肉塊は、朝になってもほとんど氷の塊のまま。。。今年も、三度、準備段階で失敗してしまいました。トホホ。室温で戻すのにも時間がかかりそうだったので、肉をZiplocに入れて氷水で急速解凍しました。空気より液体の方が熱伝導が早いため、放って置くより早く解凍できるそうです。3時間ほどおいたら、表層はかなりいい柔らかさになりました。で、見切り発車、煙が出るほどカンカンに熱した鍋で、タコ糸で縛った肉の表面に焼き色をつけました。その後、鍋ごとオーブンに入れ、中まで火を通すこと1時間。(中が凍っていたので長めに焼きました)しばらく置いてから切ると、なかなかの出来栄えで満足しました。


夕方には、知人の日本人の方のご家庭のお招きを受け、そちらでFried Turkeyのご相伴に預かりました。家庭オーブンで焼くローストターキーと違って、フライドターキーは庭など広いスペースがあるところにガスボンベと寸胴鍋を設置し、グラグラ煮え立った油にドボンと七面鳥を沈め、およそ1時間かけて揚げるというダイナミックな料理です。慣れていないとかなり危険を伴う料理。手間隙かけて揚がったターキーは、外の皮はパリパリ・中身はジューシーで最高に美味しかったです。こうして、3度目の感謝祭が過ぎていきました。(食べてばっかり)