Navyからのお便り。

Navyからのレター

U.S. NavyのCommanderから、私宛てにお手紙が届きました。"Navy"とは、言わずと知れたアメリカ海軍です。何ごとか!と思いました。レター内容を読んでみて、Navyへの勧誘ということが判明。パーソナルデータはコミカレから流れたと思われます。返信用ハガキが付いていて、そこに"US Citizen : Yes/No"チェック欄(記入必須)があるところを見ると、私のようなアメリカ人以外にも送っているということなのでしょう。夫に確認してみると、グリーンカード(永住権)さえ持っていれば入隊で国籍は問われないらしく、軍隊に入ることで通常より早くアメリカ市民権を得られる、という優遇措置があるらしいのです。ということは、アメリカ人でないのに、アメリカの軍隊に入って、アメリカのために戦っている人々が数多くいるということになります。そういえば、日本で傷害事件を起こした米兵の国籍がアメリカでないことがありましたね。う〜む。


勧誘の文面ですが、Navyということを知らなければどこかの一般企業の就職採用アッピールのようです。

  • 60以上のハイテク分野での研修。
  • $70,000以上の学位取得奨学金あり。
  • 他に負けない給料、定期昇給、そして定期昇進。
  • 毎年30日の有給休暇。
  • 広範囲な医療歯科治療を保障。
  • 格安な生命保険料と優れた退役プログラム。


ほか、食住・買物の免税や、無料または安価での旅行(行き先には日本もありました)、そしてなにより、国を守っているという誇りが得られると言うのです。これだけ読まされれば、なんて優良な企業なのかと思ってしまいそうです。一旦戦地に派兵されれば常に死と隣り合わせの状況に置かれるにもかかわらず、そういったネガティブな情報には一切触れられていませんから。除隊後の奨学金も、次の就職先に生かす技術も、行き届いた医療保障も、無事に生きて戻れたらの話であるのに。。。これは前から知っていたことですが、日本よりはるかに学費の高いアメリカの大学に進学するために、あえて入隊して奨学金を得る人も少なくないそうです。


この手紙からは、「ライフプランや夢のためにNavyを利用したらいかが?」という、非常に現実的で、「軍隊」のプライドを投げ捨てたかのような勧誘方法を感じました。また、生涯軍人でいることを強要しない、割り切った姿勢は、新鮮でもありました。一般的に愛国心が強いと思われるアメリカでも、これだけの好条件を提示しないと軍人を集めることは難しいということなんでしょうか。