初Hair cut。

今日、初めてアメリカで髪を切りました!こちらで美容院に行くことは、私にとって、ある意味出産よりハードルが高かったのです(言いすぎ)。いえ、美容院に行くこと自体は好きなんですけれど(日本帰国時には行ってます)、初めての、それも海外のお店に行くという億劫さが足を遠のかせていました。自分の髪質を説明するとか、出来上がりの髪形をうまく伝えるとか、希望の雰囲気を分かってもらうとか、日本でもなかなか難しい美容院での駆け引き。髪を切ってもらう時間の過ごし方も、気心の知れた美容師さんとなら当たり障りのない会話をしてみたり、雑誌に没頭してみたり、寝てみたりと、有意義な選択肢があるわけですが、こちらではどう振舞えばいいのか。もう一つ、美容院はチップの支払いが難しいと聞いていたので(シャンプーしてくれる人、カットしてくれる人、ブローしてくれる人など別々に払うらしい)、アメリカ滞在中も行く機会はないと思っていました。


しかし、今年は出産のため日本帰国が遠のいており、夏が延々と続くこの町で髪は伸び放題、うっとうしいことこの上ない状態になってしまったため、ポリシーを曲げて髪を切りに行くことにしたのです。お店はスーパーと同じモール内にある、夫行きつけのお店。チェーン店で、美容院というより床屋に近いかも。美容院は"Beauty salon"という別カテゴリーらしいです。タイル張りのお店の真ん中に鏡があり、その両側に合わせて8席ほどの椅子が置かれている、いたってシンプルなレイアウト。お客は老若男女を問わず、sign upした人から順に通されていきます。私の右横には、緑色に染めた金髪をバリカンで刈り上げている(夏休み最終日だったので)12歳(と美容師さんに答えてました)の男の子、左奥には70代くらいのヘアダイをしているおばあ様、右斜め前には中学生くらいの女の子、左隣りには20代とおぼしき女性、といった具合にローカルでのどかな「町の床屋」の週末午後の風景。


私を担当してくれた若い女性は、念のために持参した昨年ボストンで撮った写真を何度も確認しながら、非常に丁寧にカットしてくれました。最初に「英語が苦手」ということを伝えていたので、交わした会話は「ストレートかレイヤーか」「ワックスは付けるか」「耳のあたりまで」くらい。レイヤーを希望したところ、まずストレートに揃えてから段を入れてくれました。日本とはカットの仕方が違いますね。余分な髪を両耳上でキャンディ・キャンディのようにピンで押さえておくやり方も新鮮でした。カットのみで30分以上、隣りの椅子ではお客が3人目に入らんとする頃、やっと終わりました。分かりにくい希望に対応してもらって、本当にありがたかったです。シャンプーもブローもなしだったので、受付で明朗会計。チップは多めにしました。(計算ができなかっただけですが)


で、出来上がった髪型は、ここ数年来経験していないほどの短髪。20cm以上切ったのかも。少々オールド・ファッション。なんだか学生時代に戻った感じ。ちょっと(かなり)出来上がりイメージが違いましたが、贅沢は言っていられません。夫は「新鮮。自分より短い?」、娘は最初誰だか分からないのかジーッと見ていましたが、その後慣れたようで一安心。何はともあれ、軽くなったアタマでスッキリ、無事に初のヘアカットを体験したのでした。