今日は"Groundhog Day"。

アメリカでは今日を「グラウンドホッグ・デー」と呼びます。「グラウンドホッグ」とは「ウッドチャック」とも呼ばれるリスの大きいのみたいな動物で(プレーリードッグやモモンガのイメージもあり)、2月2日はこの動物を使って今年の春の訪れを占う日なんだそうです。グラウンドホッグを引っ張ってきて、巣穴に戻ってしまうとまだ冬が続き、巣穴に戻らないと春近し、さらには豊作につながるという見立てなんだそうな。何とも愉快で可愛い行事です。日本にも「啓蟄」という言葉がありますけれど、小動物と虫の違いこそあれ、この時期、万国共通で春を待ち望んでいる様子がよく分かります。


グラウンドホッグの最も有名な祭りは、ペンシルバニア州パンクサトーニーで催されるもので、それは1993年に映画の舞台となったからだそうです。映画タイトルは、ずばり「Groundhog Day」。主演はBill Murray、Andie MacDowellです。アメリカ人の英語の先生にDVDを貸してもらって観ましたが、なかなか奥が深くて面白かったです。日本でもそれなりに有名な映画だそうなので、ご覧になった方も多いかも。ただ、邦題は「恋はデジャ・ブ」という、オリジナル・タイトルからかけ離れたものになっているので、タイトルだけで外してしまう可能性大です(苦笑)。

恋はデジャ・ブ [DVD]

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ストーリーをちょっとご紹介すると、人気気象予報士フィルが、パンクサトーニーのグラウンドホッグ祭りに参加したところ、次の日から寝ても覚めても延々と2月2日が繰り返される不思議に巻き込まれてしまいます。同じ日が何度もめぐってくることの優越感・恐怖を疑似体験できます。哲学的な要素も含んでおり、前向きになれる、肩肘張らずに観られる映画でした。