年末年始の日本の風景。

佐助稲荷の鳥居

年の瀬と年初を日本で迎えるとあって、例年通り「日本らしい」スポットへ行きました。年末は恒例の築地買い出し。晴れ上がって身を切るような冷たい海風が吹く中、総勢5人で主におせちに欠かせない食材を買い求めました。人混みにいると暖かくてホッとしたものです。築地はマナー違反する外国人観光客を、この繁忙期に間場内立ち入り禁止の処置をとったそうですが、場外でもピースしながら写真を撮っている外人さんは多かったですよ。私もヨーロッパ旅行に行った時はなるべく地元の市場を訪ねて土地の空気を吸いたいと思っていましたから、気持ちはとてもよく分かります。


年初は鎌倉の銭洗弁天と佐助稲荷、府中の大國魂神社に詣でました。銭洗弁天と佐助稲荷は実家からすぐの場所にあるのですが、訪れたのは一体何年ぶり!?人力車も登ることを断念する銭洗弁天へ向かう急勾配の坂道には、「こんなにキツかったっけ?」と自問自答してしまいました。その参道(というのか住宅街の道)では懐かしの石焼きいも屋さんが商いしていましたが、そのご主人の顔を見てビックリ。私が、おそらく小・中学生の頃から知っている、「あの」石焼きいも屋さんのおじいさんでした。実際に買ったことは1、2度しかありませんが、あれから20年?現役で石焼きいも屋さんを開いているお姿にちょっと感動してしまいました。府中の大國魂神社を訪ねた日は、帰省中唯一の雨日。そのおかげで人混みもなく、スムーズに用事を済ませることができました。


アメリカでは新年のお休みは1日だけです。静かに新しい年を迎えて、正月休みをヌクヌクと楽しむ日本スタイルは、やはり魅力的です。