災害に備えて(3)【通信手段編】

車に倒木が。お気の毒です。

まだ忘れていませんよ(笑)、災害対策の第3弾「通信手段編」です。先のハリケーンで、我が家は9/13(土)2:00AMから9/21(日)4: 02PMまで停電となりました。が、固定電話が不通だったのは、実は9/13(土)の午後からおよそ丸1日だったのです。およそというのは、ずっと電話を使っていたわけではないので、正確な時間が分からなかったからです。


我が家の固定電話は、電線から送られる電気のみで使える、いわゆる古いタイプの電話機でして、充電を必要とする寝室のコードレスフォンは停電復旧まで使えませんでしたが、親機は停電に関係なく使うことができました。以前、ボストンで何度も停電に遭遇していた夫は旧式電話の重要性を知っていたので、ヒューストンで電話を買う時も店員さんに何度もその機能を確認していたそうです。(私は横にいたのにその会話を全然覚えていないのですが。)これは日本の電話にもあてはまることで、たとえばFAX付き・液晶付き・各種登録機能付き・ネット機能付きなど多機能になればなるほど電力を使いますから、停電になれば即、電話も不通となります。非常時に備えて、是非、シンプルな昔の電話機、電話としての機能のみ有している電話機を用意しておくことをおすすめします。


携帯電話もなかなかアンテナが立たず、運よくつながったとしても自動的に留守番電話に切り替わってしまう状況下で、固定電話を使えたことは大変な安心感がありました。なにせ、問題なく国際電話をかけられるのです。「ダウンタウンではあるビルの窓ガラスが飛んで、パソコンが地上に散乱しているらしいわよ」と、最初に詳細な被害被害状況を伝えてくれたのは、東京でケーブルのCNNを見ていた義母でした。こういった災害に遭うと、当事者はなかなか現状把握することはできないものです。情報がないことが、また不安感を煽りますから、日本とラインがつながって情報収集できたことは、精神的にもホッとしました。


前述の携帯電話ですが、私たちは日本の携帯とUS携帯をそれぞれ2つずつ持っていまして、早くにアンテナが立ったのは日本携帯でした。というわけで、夫は日本携帯を使って日本経由でヒューストンの会社同僚らと話をしていました。ちょっと笑えますが。US携帯も、やはり業者によってつながり具合に差があるらしく、T-**vileはイマイチ(イマサンくらい)でしたね。


パソコンについていうと、電話が使えると分かった時点で、電話回線でネットに接続できることに気が付きました。高速ネット回線に慣れた身にはイライラ全開のダイヤルアップ接続の遅さではありましたが、最低限の必要な情報を得ることができました。が、今どきのPCすべてにダイヤルアップ接続用の内蔵モデムが搭載されているとは限りません。PC購入時にチェックすることが重要ですね。


災害時には、最新の技術が通用せず、原始的な原理や旧来の機能の重要性を再発見することが多いです。日常生活で「便利」であることは、ある状況下では「不便」につながる可能性があることを実感しました。普段から「これは使える」「これはダメだろう」という見極めをすることが大切かもしれません。


※以下は、9/15の「Houston Chronicle」紙面より。

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