初体験、ブライダル・シャワー。

ブライダル・シャワーのプレゼント

夫のボスのお宅や私の友人宅には、まだ電気が戻っていません。いくら自然の脅威とはいえ、こうなると人災ですな。というハリケーンのゴタゴタも引きずっている今晩、初めてのブライダル・シャワーに参加してきました。「ブライダル・シャワー」とは結婚を控えた新婦を女性だけでお祝いするパーティーです。赤ちゃんが生まれる前の「ベイビー・シャワー」と双璧のシャワー定番らしいですね。


新婦はベネズエラ人のMさん。ニュージーランド人のBさんと今週末に結婚式を挙げます。私たち夫婦も招待していただいてます。ブライダル・シャワーのホステスは昨年のESOLで友人となったホンジュラス人のAさん。私が勝手に「南米のキャメロン・ディアス」と呼ばせていただいていた貫禄のあるグラマラスな美女です。停電の最中に招待状が届きました。招待状には「Dress in red, black or white!!!」「Lingerie is a perfect gift for her.」とあり、ううぉーさすがアメリカだ!と思いいました。シャワー開始時間は午後7時。夫に運転してもらい指定されたプレゼントを持ってAさん宅に向かいました。


まずはそのAさん宅の豪邸ぶりにビックリ。住宅街でひときわ大きいバックヤードを持ち、もちろんプール付き。ハリケーンでもびくともしなかった大木の下、プールサイドをライトアップしながらのシャワーになるようです。Aさんの息子さんとお嬢さんがテキパキとママのお手伝いをしてテーブルをセットしてくれます。デコレーションのアレンジは「カリスマ主婦」ベネズエラ人のPさん。彼女とも久しぶりの再会となりました。続々とESOLクラスの友人やら初対面の女性陣が集まり、主役のMさんとその家族を待ちます。新婦Mさんは4姉妹で、ベネズエラからお母様が、イタリア・ローマとスペイン・バロセロナからそれぞれ2人の姉妹が到着し、もう一人がまた別の場所から明日ヒューストンにやってくるそう。うーん、インターナショナル。おそらく政情が不安定なベネズエラから娘たちを旅立たせようというグレート・マザーの教えがあったからなんでしょうね。
 

今回のパーティーアメリカ人が2名、東洋人が1名(私)のほか十数名は南米出身の方ばかり。ラテンな盛り上がりでドリンク片手に誰彼かまわずハグハグ、庭には音楽が鳴り渡り、踊り出さんばかりのサンバ調。新婦とその女性の家族達が到着すると、待ちわびていた私たちはさらにヒートアップ!夜のしじまに女性達の嬌声が響き渡りました。(個人主義の国では近所迷惑は意識しなくていいようです。って、ホント?)グレート・マザーが、これまたパワフルでノリノリ。スペイン語しか話せないのですが私にも沢山話しかけてくださいました。姉妹のお二人もMさんから私の存在を聞いていたらしく、日本のことを色々と質問してきます。本当に明るくて温かくて優しい家庭なんだなぁと、しみじみしました。


パーティーは新婦へのお手紙を書いた後、「Bridal Shower Word Scramble」という私にとっては英語のテストのようなゲームをし、最後に新婦がプレゼントを開けながら写真撮影。10時過ぎに私を迎えにきた夫は、外まで聞こえる女性たちの大狂乱に一瞬ひるんでしまったとか。その後夫もPさん夫と一緒に輪に入り、「結婚式でまた会いましょうね!」と後ろ髪引かれながら11時前にAさん宅を後にしました。それにしても、このパーティーは一体何時まで続いたのでしょう。ハリケーン後、まだ夜間外出禁止令はあるらしいですけれど、大丈夫だったかな?


ブライダル・シャワーは通常挙式の1ヶ月くらい前に開催されるようですが、今回は世界各国から人が集まることを想定して挙式直前になったみたいですね。新郎の家族もニュージーランド在住ですし。ハリケーン襲来を考えても一週間前なら開催は難しかったかもしれません。万事上手くいって何よりです。災害でささくれだった心がとても幸せになる一晩でした。それにしても、ラティーノのパワーに圧倒された私たちは、一晩中踊り明かすらしい結婚式レセプションの話を聞いて、ちょっと青くなっているところです。