ボストン訪問〜その3。

ハーバード大学の門

本日は、夫もしばしば通ったというB&B近所のパン屋で朝食。オーナーが日本人だそうで、いわゆる日本の惣菜パン・菓子パン・ケーキを作っています。すっかり地元に根付いているようで、お客さんも人種を問いません。おなかが落ち着いたところで、ハーバード大学のあるケンブリッジ市へ向かいました。「ケンブリッジ」に「ハーバード」があるというのが面白いです。


[,left,h130]バスでチャールズ川を渡ると、対岸にはマサチューセッツ工科大学(MIT)の広い校内が広がります。理工系大学の世界最高峰ですね。校舎も近代的な建物が多いです。博物館などもあるそうですが、今回はパス。映画"Good Will Hunting"はこの大学が舞台でした。ちなみに、この映画の脚本兼主役のマット・デイモン自身は、ハーバード大学中退なんだとか。しばらくすると、ハーバードスクエアを中心としたハーバード大学が見えてきます。[,right,h130]夏休みの校内は、世界中からの観光客でごった返していました。緑の芝と木立のハーバードヤードの周囲には重厚な校舎が立ち並んでいますが、大学の敷地は思ったより広くないなあという印象です。ここで、数々の逸材が輩出されたのだなと思うと、ちょっとハイソな気分になりました。ボストンとその周辺の市には100から200の学校があると言われているそうですが、いわゆる総合大学から単科大学音楽大学芸術大学まで、それぞれの分野でアメリカを代表する学校がこの小さな地域に揃っているところがスゴイですね。


ハーバード大学の生協を覗いたあと、地下鉄レッドラインでポーター駅に移動しました。ここには、通称「日本人村」と呼ばれる日本食材や雑貨・化粧品を扱うお店や旅行代理店、日本食レストランが集うモールがあります。やはり、ボストンに住む日本人の方は多いんですね。ランチはサッポロラーメンをいただきました。前に座っていた白人女性は、焼き餃子を二人前食べていました。ラーメン屋はこちらの人にも人気のようです。


ダウンタウンに引き返した午後は、「フリーダムトレイル」という街中に描かれた赤いラインに沿って歩いてみました。全長4kmほどのこの線をたどると、アメリカ建国に関する重要な史跡を訪れることができます。これはいいアイデア!ガイドブックがいりません。最初の公立学校跡地や墓地、古い教会などを通りながら、最も繁華な「クインシーマーケット」に到着。久しぶりの人ごみで、疲れてしまいました。はは。
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本日のハイライトは、午後5時からのボストン名物「ダックツアー」。水陸両用の車(船?)で、ダウンタウンやチャールズ川(!)を観光します。人気のツアーらしく、我々は1週間以上前にネットでチケットをとったのですが、その時点で残り席わずかでした。ご興味のある方は、早めにネットで予約しておくことをおススメします。
Boston Duck Tours – The Official Website and Ticketing
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ダックツアー経験者の夫に、「前の席に座るといじられるし、後ろの席だと雨や川の水しぶきが心配」と助言され、うまいこと前から3列目の席を確保できてホッ。まずは「グワッ、グワッ」と鳴き声の練習。信号で止まったり、ほかのダッグツアーとすれ違う時は、挨拶として皆で「グワッ、グワッ」と叫びます。,right,h120]車がズボズボとチャールズ川に入っていく瞬間は感動的でした。川の真ん中まで進むと、陽気でパワフルなイタリア系という運転手さんが、「さあ!ハンドルを握ってみよう」と、最前列の男の子、女の子を次々と運転席に座らせ、ひやかしながら写真を撮り始めました。「よかった、最前列じゃなくて」とホッとしたのもつかの間、お次は「YOU!」と私の方を見るではありませんが。「ミ、Me?」「Yes, You!」うぎゃ、話が違う。よたよたと運転席に進み、日本から来た、こんにんちは、ありがとう、など適当な会話を交わしながらハンドルをグルグル。おいおい、本当に船がその方向に進んじゃいますよ。写真を撮ってもらって席に戻ると、今度は夫を指して「YOU!」夫は「テキサスから来た」と話し、一体どこから来たのか分からない日本人二人連れとなりましたが、無事にミッション終了。運転手さんは、次々にお客を指名し、ほとんど全員がハンドルを握ることになりました。道が空いていたための時間調整みたい。ラッキー(?)でした。カリフォルニア、イギリス、メキシコと、様々な地域からのお客同士、最後は土砂降りに見舞われながらも、大いに盛り上がったツアーでした。