ボストン訪問〜その2。

グリーンラインC線。路面電車兼地下鉄

泊まっているB&Bは、どうやら学生バイトさんが主体で運営している模様。ちょっと頼りなげではありますが、朝食は階下にパンと飲み物が用意されていますし、部屋は天井が高く床も板張りで広々、2階ということもあって水周りも合格点(3階以上はどうなるか分かりません)、清潔感もあり、なかなかです。本日は、夫の通っていた学校を覗いたあと、チャールズ川沿いを散策し、ボストン美術館とイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館へ行きました。


ボストン美術館の日本コレクションの膨大さは聞きしに勝るものでした。かの岡倉天心が設立に貢献しているとあって、ただ美術品を陳列するというのではなく、構成自体がまるで日本にいるかと錯覚してしまうような力の入れよう。仏像から屏風絵から刀剣類まで、まあよくぞこれだけ集めたものです。浮世絵コーナーは「相撲」特集を組んでおり、時代小説「居眠り磐音」でおなじみの北尾重政による金太郎浮世絵までありましたよ。びっくり。金堂内をそのまま再現したかのような仏像の間も圧巻でした。日本美術のほか、スペイン・カタロニア地方のチャペルを復元した展示や、印象派絵画、フランドル絵画などが印象に残っています。まあ、巨大な美術館ですから、数時間で見尽くせるものではありませんでした。
Museum of Fine Arts, Boston
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ボストン美術館から歩いて5分ほどの場所に、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館があります。ここは自宅のお屋敷を開放した個人蔵の美術館です。ボストン美術館とはうって変わった、ヨーロッパ美術ににドップリと漬かったルネッサンス中心のコレクションです。各部屋を「タペストリールーム」「ティツィアーノルーム」などと色分けし、もう本当に個人の財力と趣味を存分に生かして築き上げた、美しい一つの作品のような美術館でした。「タペストリールーム」では、時折クラシックコンサートも開催されるそうです。小さなガーデンカフェでお茶をしたのですが、デザートも絶品でしたよ。
Isabella Stewart Gardner Museum | Isabella Stewart Gardner Museum


晩御飯は、B&Bの受付のお姉さんたちに聞いた、ボストンらしいグリル&バーへ。路面電車を、ダウンタウンとは逆の方向に数駅行くと、駅の周りにだけ数軒のお店が立ち並ぶ小さな町へ到着。停留所から見えるそのお店は、バーカウンターとテーブル席があり、地元の人でにぎわっていました。私たちは、ハンバーガーとボストンBBQを注文。アメリカで食べるハンバーガーとBBQは、どれも美味しいということが証明されたのでした。
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