【ESOL 2008-Spring】 古墳エッセイ。

今日、やっとこさのことで、課題「Ancient Mystreries」、大仙古墳に関する小論の1st Draftを提出しました。フー。この最終課題は手強かったです。先週は何日か日付をまたいで勉強してしまいました。一体何年ぶりのこと???そもそも最初は、以前、友人に案内してもらったUKの"Stonehenge"について書くつもりでした。が、なんと、教科書に載っているサンプルエッセイのうち一つがこれについてでして(他方はペルーの"Machu Picchu")、泣く泣く避けました。古墳を選んでしまったことを、途中何回か後悔しましたが、第一稿が上がった今となっては、やってよかったかなと、思っています。


本エッセイの第一関門は自分の無知。改めて気が付いたのは、「自分は古墳について何にも知らない!」という現実でした(オイオイ)。考古学好きの夫に、とりあえず「古墳とは」のレクチャーを受け、その時点で、「へー!」と驚いている状況。テーマの「大仙(山)古墳」、私は「仁徳天皇陵」と習った世代です。考古学的には5世紀の古墳だけれども、「古事記」や「日本書紀」などの歴史的観点から3世紀の仁徳天皇陵と言われており、見解に矛盾があるということ、ではこの墓に葬られている天皇は誰で、その河内の天皇と飛鳥の天皇の系譜はつながるのか、そもそも天皇とは誰を指すのか、前方後円墳という日本独自の形、海からの使者を意識したかのような立地条件、大陸との交流、、、などの謎を知りました。


第二関門は英語文献の少なさ。古墳についての記事や論文をWEBで探しましたが、英語で書かれたものは、かなり限られます。図書館に入って英文書籍を探す余裕もなく、結局、家にあった古代史の本から翻訳し、要旨引用として載せることにしました。これがまた、なかなか厳しい作業。だって、英語ができないからこのクラスに通ってきているんですから、翻訳をスムーズにこなせるはずがありません。ちゃんと論旨が伝わっていればいいのですが心配。。。英語論文の少なさ、それはそのまま、世界における日本の遺産の認知度の低さにつながっているような気がしてなりません。まあ、知られることでそのものの価値が上がるということではありませんが、少々残念な気もします。


というわけで、なんとか叩き台を書き終えたのでした。世界三大陵墓の一つ数えられ、墓域面積では最大を誇るという大仙古墳。既に世界遺産に登録されてる、クフ王のピラミッドと秦の始皇帝陵に負けじと、近年登録に向けて頑張っているようです。埋蔵物と伝わる鏡や刀剣が、ボストン美術館にあるというのも、今回初めて知りました。ヒューストンにいる間に見に行けたらいいな、と思います。それにしても、まさか、この地で、この歳になって、古墳について学ぶことになるとは、思ってもみませんでした。。。