ドーナツ考。

ヒューストンには、とても沢山のドーナツ屋さんがあります。大手チェーン店から、個人経営まで、その形態は様々。そして、当たり外れなく、総じて軽くて美味しいです。デコレーションケーキだと猛烈に甘くなったりするのに、なぜかドーナツだと比較的あっさり、上品な甘さなのが面白いです。もともと、そうドーナツ好きという訳ではありませんが、ちょっとした時、ふと食べたくなるのがドーナツ。日本にいる時は、ドーナツを食べるとなると某最大手チェーン店しか思い浮かばなかったのですが、あの独特の味が重たいな〜と感じることもありました。最近は、日本でアメリカ資本のドーナツ屋が人気のようですね。私は食べたことがないのですが、でもきっとこのヒューストンのドーナツと似たような感覚なのではと想像しています。


ドーナツ屋さんの朝は、パン屋さんと同じで、大変に早いそうです。夜明け前から仕込が始まり、7時前には開店、そして午後1時を回るとお店は閉まります!アメリカでは朝食にドーナツを食べるのが普通のようですが、もしおやつに食べたいのなら、予めお昼までにお店に行かないとアウトです。以前、閉店ギリギリに飛び込んだら、売れ残りがガラスケースの一番上にまとめられていて、選択の自由はありませんでした。ただ、購入分よりも多く、大量のおまけをしてもらったので、それはそれでラッキーでしたね。帰りの車の中でボール型ドーナツを頬張りながら、幸せな気分でした。ドーナツは、スーパー内のベーカリーだと3個で1ドルと格安だったりしますが、普通のお店でも1個50セント前後のようです。


不思議なことに、ヒューストンの個人のドーナツ屋さんは、圧倒的にアジア系、それも東南アジア系の人が経営していることが多いです。資本が安くてすむ、技術力がつきやすい、在庫管理が楽など商売しやすい条件が揃っているからなのか、本当の理由は分かりません。移民の多いヒューストンならではの光景なのかもしれませんが、異国の食文化に根付いた商売をしているというのは、すごいなと思います。