ブラック・フライデー、4時AMデパートに行く。

朝4時のデパートにて

株価大暴落の「ブラック・マンデー」や「ブラック・サースデー」、"Black"とつくとどうもマイナスのイメージを連想してしまいます。初めて「ブラック・フライデー」と聞いた時、どんな怖いことがおこるのか!?と思ってしまいました。が、「ブラック・フライデー」は直訳そのもの「黒字の金曜日」という意味で、小売店が一斉にクリスマス商戦ののろしを上げる、その初日の超特売日を指すということを知りました。


今週はTVや新聞で大手スーパーやデパートの「ブラック・フライデー」大売出し情報を流し続けていました。もともとは午前中の"Early Bird Specials"(早起きは三文の得大売出し)だったのが、最近はだんだんとエスカレートしてきて、今年は23日(金)の夜中オープンするとか、ちょっと異常なノリです。私たちが気に入っている常に安売りのデパート「Kohl's」は、なんと早朝4時からオープン。ひぇ〜!夫が会社のアメリカ人女性に聞いてみると、「あそこは私も好きな店。いいものをゲットしたいなら、オープンから行かないと」とアドバイスされたとか。そうだ、テキサンは早起きを厭わないのだった。気質はカーボーイですから。せっかくのイベントだし、3時15分に目覚ましをセットして決戦に望むことにしました。


家から車で10分のこのデパート。4時ちょっと前にデパートに着くと、暗闇に沈むデパート駐車場は車がギッシリ。ひゃ〜!お店前の行列は数百人規模?8割が女性でしょうか。どこの国でも買物に燃えるのは女性ですね。入場するのに10分、中は騒乱状態。でも広い店内なので、いくらか進めばゆっくり品物を選べます。日ごろそう買物しない私も現場の空気に呑まれて興奮状態!だって安いんですよ、何もかにもが。別に必要でないものまでも手にとって欲しくなる集団心理。いや〜買物って恐ろしいですね(苦笑)。


私たちがどこの売り場に行こうかウロウロしている時、すでにレジに向かって長い列ができはじめました。ここまで並んでいるんなら急いでも同じ。ゆっくり選ぼうということで、引き続きチョコマカと店内を散策。結局レジに到着するまで1時間かかりました。店内を一周する形でレジ待ち行列ができますが、不思議なことに割り込みやイライラモードはありません。家族や友だち総動員で来ている人が多く、誰かが列に並んで順繰りに別の人がモノを探しにいくという連係プレーも慣れたもの。そして皆ニコニコ。並ぶこともサンクスギビングの楽しいイベントの一つなんですね。レジが近くなると、デパートの店員が「レジまでホームストレッチよ!がんばって!」と飴を配るサービスで笑わせます。このあたりの心配りがニクイです。


デパートを出たのは、まだ夜の明けきらぬ午前6時。戦利品はコーヒーメーカー・ドライヤー・シーツ・バスローブ・セーター・チノパン・ブラウスなど。キャッシュバックなどを考慮するとトータル$126(日本円で約15,000円)という小市民的なお買物(苦笑)。計算してみると定価の7割引でした。なるほどー、朝も早から並ぶわけだわ。


来年への課題を備忘録代わりに挙げておきます。
・事前にロケハンして、売り場とモノのチェックをしておく。
・予めカタログで欲しいものを絞っておく。
・レジ行列時間を短縮するためには、3時過ぎから並ぶか、遅めの6時頃入店する。


そして、家に帰ってからもう一度寝ました。