Social Security Number獲得へ?

今日は朝から夕方まで、用事であちこちへでかけました。用事の一つ、「ソーシャル・セキュリティー・ナンバー」(以下SSN)を申請しに、「ソーシャル・セキュリティ・オフィス」(以下SSO)にでかけました。「SSNとは何ぞや?」ということですが、過去ブログ(3/23 はじめてのおつかい)で少々触れましたけれど、アメリカ居住者の納税や年金などに関する社会保障制度下の番号であり、同時に個人を特定するIDになります。SSNがどういった場面で必要になるかというと、家を契約するとき、銀行口座を開くとき、運転免許を取るとき、電話契約をするときなど、戸籍制度を持たない米国で生活する上で必須の番号なわけです。


では、いまだSSNを持たない私がどうしてアメリカで生活できているかというと、世帯主である夫のSSNに依存しているからです。運転免許も夫のSSNが保証人となって取得できました。が、せっかくアメリカにいるんだし、取れるものなら取っておいたらいいかも、と夫にもすすめられ、どうやったら配偶者 VISAの私がSSNを取れるか、5月あたりから暇に任せて、色々と調べていました。


もともとSSNは、配偶者VISAで渡米した場合すぐに発行されるものだったらしいのですが、9.11以降、留学生も含めて非労働者に対しては、対応が厳しくなったそうです。というわけで、SSNを希望する多くの皆さんは、(1)まず労働許可証をとる。(2)SSNを申請する。という2段階の手続きを踏まれていたようです。「働いてアメリカに貢献しますよ」ということを宣言して、はじめてSSNを獲得できるということですね。数ヶ月におよぶ手間のかかる作業のようです。が、実は昨年、法改正がありまして、私のような配偶者VISA(EかL)でも自動的に労働許可が下りることになりました。(実際に働くためには、「労働許可証」が必要です)ということは、(1)をすっとばして、いきなり(2)に着手できるということです。


結論から言うと、本日は「夫との婚姻関係を示す書類」(日本語の戸籍謄本)と、パスポート(VISA記載あり)と、WEBでダウンロードした申請書に記入した紙を窓口で提出しただけで、何と!受理してもらいました。日本語の戸籍謄本は「第三者に英訳してもらってこい」と拒絶されるかと思っていたのですが、「日本語書類は、こちらのSSOで翻訳するから、SSN到着まで4週間くらい待ってください」と、丁寧な文章までもらってしまいました。


「このSSOに何度も通って、交渉して、数ヵ月後にやっと手に入れることができる」と思っていたSSNなので、拍子抜けするようなあっけなさ。想像するに、このテキサス州は非常に移民が多く(ヒューストンのあるハリス郡はヒスパニックの割合が白人を越えたそうです)、こういったアメリカ事始の手続きには慣れているのかもしれません。他州では運転免許証でも取得にかなり苦労されている方も多いと聞いており、地方分権が進んでいる、まさに "United" なアメリカでは、「やってみないと、どう転がるか分からん」ということです。比較的、全国どこでもほぼ同じ対応を得られる日本とは、随分と違います。


ま、SSNが手元に届くまで安心してはいけない、「ぬか喜びは禁物」というのもアメリカでの教訓です。