運転術。

毎週、木曜日が終わるとほっとします。木曜日は遠出の予定が入っているからです。遠出といっても、片道一時間前後、距離にして20マイル(32キロ)くらいの目的地への往復・車の一人旅なのですが、我ながらおかしいほど緊張してしまいます。日本にいたときもウィークエンド・ドライバーでしたから、もともと運転が得意というわけでもなく、運転する前は「乗るぞ」という気持ちのギアチェンジが必要な人間です。電車の場合は、どんなに複雑な乗換えでどんなに遠くへでも、それがないんですけれど。


こちらで運転する時の緊張の一因は、日本との運転マナーの違いが大きいかもしれません。交通量の多い一般道を使うのですが、そこでの車線変更がなかなかの恐怖。こちらの車、車線変更でウィンカーを出す車が極端に少ないんです!右折・左折時は8割方(100%じゃない!)の車がウィンカーを出しますが、車線変更となると3割以下に落ちるのではないでしょうか。免許の路上試験では、みんな几帳面にウィンカー出して合格したはずなのになぁ。


時速50マイル(80キロ)で車間距離が2台分くらいのところを、右から左から割り込んでくるので「ヒー!」となります。慣れてくると、「あの車は、来るぞ」と予測できるようになりますが、自分が急ブレーキを踏むと車間距離の狭い後ろから突っ込まれますから、自分の前方は常に長めの車間距離をとるようにしています。


反対に、自分がウィンカーさえ出せば、ほぼ必ず進路を譲ってくれます。片側4車線で、ほとんど真横への三段跳び車線変更も許したりします。(やる方の勇気を褒めたい気もしますが)
「日本だったら、こんなにすぐ入れてくれないよなー」と、テキサンの優しさに心が洗われたりします。


ところ変われば、運転術も変わる。テキサン流にもぼちぼち適応していきます。