涙雨。

バージニア州で、大学構内の銃乱射事件が起きました。アメリカに住むすべての人々が震撼し、「我々は銃の世界に生きている」ということを再認識した事件だと思います。犠牲者の方々に心から哀悼の意を表します。


今回の事件は、私が日本にいたら、今までと同じように「本当にアメリカはおかしいよね」で終わっていたことでしょう。でも、今は、「これからこの国でどう生きていくか」を考えざるを得ません。今日、車社会を積極的にありがたいと、はじめて思いました。こういった事件後、満員電車に乗るのは相当にためらわれます。


ニュースでは、過去のアンケート結果「銃事件発生原因について」を紹介していました。数値や調査方法の詳細は不明ですが、3位の「銃が簡単に手に入る環境」20数パーセントを抑えて、ダントツの一位は「親の教育の過ち」40数パーセントでした。この結果には、アメリカ国民は随分と性善説だと思いました。ごく一般の人間が、ふとしたことで武器を手にして、人格が変わってしまうという可能性は考えていないのかもしれません。


今回の事件がことを複雑にしそうなのは、現時点で犯人がアジア系(留学生?)と言われていることです。アメリカ内では報道規制が引かれているのか犯人像を放送しませんが、日本のメディアはそのように伝えているようですね。アジア人である私達は、銃だけでなく、別の意味での危機意識もあわせ持つ必要があるようです。国際紛争など至らないことを祈ります。