ホテル&SPA。

今年は年末年始に日本に帰国せず、アメリカで年越しをすることになりました。赤ん坊がいるし、あまり遠出はしたくないということで、ダウンタウン近くのホテルに一泊ステイすることにしました。せっかくならと、ヒューストンでもおそらく3本の指には入るだろうという「The Houstonian」をセレクト。街中にありながら広い庭園を持ち、ブッシュ元大統領もお気に入りというこのホテル、ホテルに隣接する「マナーハウス」館がかつてブッシュ家の所有する建物だという話もありますが、このホテルの売りはその敷地内にSports ClubとSPAを持っているということ。「日本に帰らないのなら、SPA体験したい!」と盛り上がり、さっそくネットで予約したのでした。


クリスマス直後ということもあり、ホテルのロビーは見事なデコレーション。それこそ、「くるみ割り人形」の舞台をそのまま持ってきたような風景でした。真ん中に巨大な暖炉がそびえ、ミニチュアのお菓子の家の周りをミニSLが走り、その傍らには5m以上はありそうな巨大クリスマスツリー。宿泊しなくても、このクリスマスデコレーションを見に来るだけでも価値はあると思います。庭には樹齢何百年かの木があったのですが、日が落ちるとライトアップ!電球を取り付けるだけでも大変そう!素晴らしかったです。


方々で感動しながらチェックインしたあと、いよいよSPA。交代で娘の面倒を見るため、まずは夫がストーン・マッサージ(50分)を受け、その後私がフェイシャル(50分)を体験するという算段。本当のところ、「SPAとは何ぞや」という感じではありました。日本でSPAと言ったら温泉が必須のような気がしますが、こちらでは、マッサージ&エステにプールやサウナがあるサービスをまとめて「SPA」と呼ぶようですね。HoustonianのSPAは、ホテル棟から独立した2階建のSPA館がありまして、それがテラコッタでまとめたイタリア風のお洒落な外観でした。偶然夫と考えていることが一緒だったのですが、一番イメージしやすいのはマンガ「有閑倶楽部」登場したスイスの高級SPA(笑)。雰囲気はそんな感じでした。


今回は勝手が分からなかったのと、時間がなかったので、プールやサウナでゆっくりしたり、中で食べ物をセレクトしたりすることはしませんでしたが、個室でのフェイシャルは何とも贅沢でした。私の担当フェイシャリストさんはお名前から察するにおそらくロシア系の方。英語がうまくしゃべれないことを最初に伝えて、あとは着替えて仰向けに寝るだけ。静かなBGMが流れる中(なぜか「荒城の月」も流れました)、首から腕までマッサージや保湿をやってもらい、顔はオイルマッサージの後、パックで仕上げ。このパックが冷たくてきな粉のような香りがしたので、蕨もちか葛餅を顔に載せられている気分でした。終わった後はスッキリ爽やか。やっぱり、こういった機会は重要ですね!夫のストーン・マッサージもとても気持ちよかったそうです。


かなり贅沢な気分を味わった今回の一泊旅行。思えば、出産後初の外泊でした。近所でのたった一泊とはいえ、身も心もリフレッシュできて、とても得をした気分。アットホームでクラシカル、伝統を感じるこのホテルの色々なサービスには感動しました。また来れたらいいなぁと、後ろ髪引かれる思いでホテルを後にしたのでした。気になるお値段ですが、お部屋一泊$250、SPAは夫と私のコース、合わせて$280でした。


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