C-sectionかも?

"C-section"とは、日本語でいう「帝王切開」のことです。実は私のおなかの赤ちゃんはずーっと逆子状態("Breech presentation"といいます)でして、本日の9ヶ月34週目検診でも逆子ちゃんは直っていませんでした。先生も「なかなか頑固やな」とおっしゃってます(笑)。先生は日本の関西で医学を修められ、日本での産婦人科経験もある韓国系の方なので、いつもユーモアたっぷりの関西弁でお話ししてくださいます。先生からは「このままいけば予定日前に帝王切開やなあ。そのつもりでいるように」とのことでした。


調べてみると、実際に逆子で出産に臨む割合は全出産の5%前後とあり、随分の確率で直るんだなあと思った反面、どうも自分はその少数派に入ってしまいそうな予感は前々からありました(苦笑)。特に理由はないですけれど。全体から見れば少ない割合ですが、自分が該当すれば100%になるわけですから、まあ数字に一喜一憂してもしようがないですね。日本では「逆子直し体操」やお灸、ヨガなどもすすめられると聞きましたが、アメリカでは特にそういったアドバイスはないようです。「直るものは何をしなくても直る」ということでしょうか。先生からは日本式に「赤ちゃんの背骨が左側にあるから、回転しやすいように右側を下にして寝てみて」とは言われていますが、今のところは効果がないようです。逆子になる理由は色々とあるようで、要は赤ちゃんにとってそうならざるを得ない体勢らしいので、無理に直すことはやりたくないなと思っている今日この頃です。


帝王切開自体については、そう恐怖心はないです。10年近く前に急性盲腸炎でお腹を切ったことがありますが、あの時も確か局所麻酔(腰椎麻酔かな?)で、手術室で執刀する先生と「これ(切る場所を消毒中)感じる?」「あ、今、ヒヤッとしました」といった会話をしたことを思い出しました。最後は傷口をホッチキス止めをしたことも。今回、お腹から取り出すものの大きさが全然違いますが、免疫はあると思います。そうそう、盲腸手術の後はじっとベッドで寝ていたために背中の筋肉が硬直してしまい、おなかの傷口より腰の痛みの方が長引いた記憶があります。今回は早くから動くようにしないと。ちなみに、アメリカでは自然分娩の場合は1泊2日、帝王切開の場合も3−4泊で退院するのが普通です。医学的な見地からというより、医療保険の問題が大きいようです。何せ入院費だけで1泊10万円くらいかかるらしく、保険未加入か加入か、加入している場合もどんな保険の種類に加入しているかなど様々な条件で個人が支払う金額も全く異なってしまうという、アメリカの超複雑な保険制度が根っこにあるので。(この辺の医療保険話は、また別の機会に記述するかもしれません)


さて、"C-section"という単語は略語でして、英語で正式には"Cesarean section"(シーゼリアン・セクション)と言います。"Cesare"とは「カエサル」「シーザー」「チェーザレ」と呼ばれるローマ皇帝およびその称号のこと。ここで、私の長年の疑問が解決しました!「皇帝」→「帝王」だから、日本では「帝王切開」と訳されたのですね!!!以前から、なぜお腹を切って赤ちゃんを取り出すことを「帝王切開」などという仰々しい名前で呼んでいるのか不思議だったんですよ。さらなる疑問としては、なぜシーザーが出産方法に関係してくるかですが、ジュリアス・シーザーがその方法で生まれたからだとか、古代ローマの風習だったとか、諸説あるようです。