石油のお値段。

原油価格の上昇が止まりませんね。世界を駆け巡る原油のニュースを聞くと、世界はつながっているというのを実感します。ヒューストンのガソリン価格について言えば、昨年の5月は「1ガロン・3ドルを超える」がニュースになっていました。現在は、「1ガロン・4ドル越え」のガソリンスタンドが普通です。【1ガロン=3.7854リッター】ですから、ざっと換算して「80円/リッター」が、1年で「110円/リッター」になった感覚です。


石油の町ヒューストンは全米でもガソリン価格が低く、日本と比べれば相当に値ごろ感があるかもしれませんが、電車やバスなどの公共交通機関がほとんどない町ですから、移動は自家用車に頼らざるを得ません。ガソリン価格上昇は、直接、各家計を直撃しています。最近は運転をしていても、40マイル前後の一定スピード走る「エコ走行」車が多いように思います。スピードダウンは交通事故も減るでしょうし、これはいい傾向ですね。


アメリカは原油の最消費国。この国に「省エネ」や「節約」が根付かなければ、地球規模のエネルギー問題や環境問題は解決しないはずです。私はもともと「エコ」に詳しい人間ではありませんが、さすがにアメリカの、特に「エコ」と無縁のこのテキサスの消費社会には、ちょと疑問を持ってしまいますね。今の状況が、アメリカ人に少しでも「もったいない」とか「工夫する」意識を植え付けられるのであれば、原油価格の上昇もそう悪いことばかりではないと思えるのですが。