San Antonioへの旅。

リバーウォーク脇ホテルでの結婚式&水

この週末、ヒューストンから脱出し、一泊旅行に行ってきました。こちらに来て、初めてのアメリカ国内旅行です。目的地は"San Antonio"。ヒューストン郊外の我が家からは200マイル(320キロ)、片道3−4時間のドライブです。道は至って簡単、Interstate10(I10)という州間道路を、ひたすら西へ西へと進みます。この道の西の終着点はカリフォルニア州の"Los Angeles"。おそらく、3・4泊もすればLAに着くのだと思いますが、ちょっと気が遠くなりますね。テキサス州だけで日本の2倍以上の面積を持つというのが、日本人の私には未だに感覚としてつかみにくいです。



さて、途中2回の休憩をはさんで、メキシコ色の強いSan Antonioのダウンタウンに到着しました。この町は、フランス・スペイン・メキシコの支配を受け、テキサス共和国として独立後、アメリカ合衆国の一員となったという複雑な歴史を持っています。なので、町の雰囲気はヒューストンと全く異なります。町を歩く人はヒスパニックが多く、飛び交う言語も陽気なスペイン語が主。さながら、南米の町に来た気分です。今日は、農民運動指導者「シーザー・チャベス」のデモ行進があったり、各地でパーティーや結婚式を開催していたり、町全体が大変に賑わっていました。そして何より、「歩ける町」なのが嬉しい!インターネットで予約したB&Bは、偶然にも閑静な歴史的保存地区にあり、まわりにレストランや商店もあり、人の営みを感じます。


この町一番の観光スポットは、「アラモの砦("The Alamo")」。ジョン・ウェイン主演で映画にもなった(すみません。私は未見です)、テキサス独立軍とメキシコ軍の戦いの地です。13日間の攻防の結果、テキサス軍の勇士たちはメキシコ軍に屈するわけですが、この抵抗が後のテキサス独立につながったと言われているそうです。この小さな砦(もとはスペイン人よって建てられた伝道院だったそう)で、よく13日も粘ったなーと、驚きます。両軍の兵士の数などは、諸説入り乱れているようですが。建物内部には勇士たちの名前が彫られ、今でもなお、テキサスのヒーローとして尊敬されています。


この町のもう一つの目玉は、運河沿いに作られた"River Walk"(Paseo del Rio)。地上の道路から階段で下りたところに運河が流れ、その両側に遊歩道が通っています。「テキサスのベニス」という呼び名は、少々本家ベニスに失礼な気もしますが、道路下の水際を歩くというのは、なかなか面白い体験です。ただ、遊歩道の高さと運河水位の差は30cmもないようなので、豪雨でも降ったら大丈夫なのかな?と心配になりました。




宿泊するB&Bは"A Yellow Rose B&B"と言い、その名の通り前庭に黄色いバラが咲いていたのですぐに分かりました。我々の部屋はガレージ上の1ベッドルームで、バス・トイレ・キッチン・リビング付きの長期滞在できそうな仕様でした。オーナーの女性に「一泊だけなのよね?」と、もったいない風に言われたのも納得です。翌朝は日曜日ということで、キッチンにはコンチネンタル・ブレックファースのみが、あらかじめ用意されていました。2種類のパウンドケーキ(コーンブレッドとキウイ)、ストロベリーヨーグルト+シリアルとキウイフルーツがカットされて冷蔵庫に入っていました。家具調度も清潔で可愛らしく、満足。こういうのを見ると、自分でもB&Bをやってみたくなりますが、いやいや、仕事にしたらさぞや大変なんでしょうね。



夕食は、B&Bから歩いてすぐの"Nuevo Latino"と銘打ったレストランへ。芸術的な飾りつけと、素材を生かしたストレートなラテンの味付けに驚き!ヒューストンにはないタイプのレストランです。大変に美味しかったです。また、来たいお店の一つになりました。