美術館めぐり。

MFAH前の恐竜

今日は、2ヶ月前のBook Clubで知り合った中国系カナダ人のご家族に、街中の美術館を案内していただきました。待ち合わせ場所は、"The Museum of Fine Arts, Houston"の「巨大赤色恐竜」の前。なんじゃそれは。美術館まで言ってみると、確かに"the big red caged dinosaur"ではありました。かなり前衛的な美術館みたいです。そのAさんが美術館の会員だったので、入館料無料となりました。ありがたや。


美術館は、外から見ると何の変哲もない、強いて言えば窓の大きい2階建て相当の高さの四角い建物なのですが、中に入ると明るい広い空間が印象的な、モダンなデザインです。所蔵作品はそう多くはないようで、個人の寄贈コーナー中心に間仕切りされていました。特出すべきは、映画館と子供の教育プログラムが充実していることです。映画館では今週末に日本アニメ「Innocence」と「七人の侍」が上映されるとか。Aさんの2人の男の子のお子さんを子どもの工作室に残し、大人は各エキジビジョンに向かいました。


常設展で興味深かったのは、ネイティブアメリカンの土器や祭事用(?)人形や写真など。企画展では、丁度"Asian Art Today from the Chamey Family"を開催していて、村上隆氏・奈良美智氏・Mr氏などの作品も展示されていました。青島千穂氏のアニメーション「光る都市」は、ちょっと恐いところもあるんですけれど、微笑みながら見ている老若男女で人気でした。日本コーナーでは、秋葉原OTAKU・MANGA・ドラえもんガンダム・キティちゃん・Speed Racer(マッハGoGoGo)・NARUTOポケモンたれぱんだ等が、パネルで紹介されています。海外で日本の作品と出会うというのも、なんか不思議な感じですね。時間がなかったので、ミュージアム・ショップはまたの機会に。映画や企画展も多いですし、今後も訪れることが多くなりそうな美術館でした。


続いて、ちょっと車を走らせて、"Houston Center for Photography"に行きました。こちらは閑静な住宅街の中にある写真専用ギャラリーで、地元の人が犬を連れて集ってきているのが印象的でした。ここでも、日本の写真が多く展示されていて、箱根の大涌谷や相撲部屋の写真にはちょっと笑ってしまいました。奥の図書室は壁の棚にいっぱいの写真集が並べられ、パソコンルームでは写真画像処理技術を教えるクラスが開催されているそうです。


夕飯は、Aさん一家オススメのシーフードレストランへ。メキシコ系の白身魚・エビ・ホタテ・カキのフライと、中華風のチャーハンがとても美味しかったです。Aさんご夫妻は、それぞれバンクーバートロントのご出身で、同じカナダでも、太平洋に面したバンクーバーと、NYからも近い人種のるつぼの国際都市トロントでは、随分と文化や自然が違うのだそうです。秋の紅葉シーズンのカナダ旅行がオススメとのこと。暑い夏のヒューストンで、紅葉のメープルに思いをはせてみました。Aさんご一家との出会いと美術館との出会い。異文化交流の充実した日曜日でした。